1. 「トラウマ」治療に文字通り光が差した

「トラウマ」治療に文字通り光が差した

トラウマという言葉が持つ意味

日本人の多くが近年よく言葉にしてしまう単語の一つに「トラウマ」というものがあります。
専門の医師によっては馴染み深い汰言葉かもしれませんが、一般においても非常によく使われますよね。
ただ、本来のトラウマという言葉が持つ意味と、日常で使われるトラウマという言葉の持つ意味の間には大きな隔たりがあると言えます。
例えばフラッシュバックなどもその一例です。
単語の響きから、主に映像を思い出してしまう症状のように皆さんも覚えておられれますが、映像として思い出すというのは一つの症状に過ぎません。
辛かった当時の気持ちにリンクしてしまい、とても不安になってしまう、パニックのような発作がおきる、自律神経が失調してしまうというのもフラッシュバックの持つ特徴であり、非常に幅広い症状が出てしまうものなのです。

新たなバイオテクノロジー技術の開発に成功

さて、前置きが長くなりましたが、このような症状を引き起こす過去の辛い記憶、トラウマを光の操作によって改善するバイオテクノロジー技術の開発に横浜市立大学が成功しており、成果等は科学誌のNatureBiotechnologyに掲載されています。
通常、トラウマは社会性不安生涯、つまり対人恐怖症などを引き起こす原因とされており、完全な治療をすることは非常に難しいものとされています。
このグループは、トラウマの記憶が形成される過程で、シナプスに移行したAMPA受容体を「CALI」と呼ばれるたんぱく質の不活性化技術を用い、記憶の一部を消去することに成功した。
この新たな技術は、PTSDなどの精神障害を治療するための新たな糸口になるということで、医療業界において大変期待されてものです。